土木工事ではどんな重機を使用するの? 代表例と役割、必要資格を解説!  

皆さん、こんにちは。

神奈川県川崎市を拠点に、土木工事・舗装工事・上下水道管工事などを手掛けている加藤土建株式会社です。


土木工事では、油圧ショベルやダンプカーといった、さまざまな重機を使用します。「重機を動かしてみたくて土木工事業界に入りました!」という人も多く、ある意味では土木工事そのものを象徴する存在です。


一方、重機の具体的な用途・役割や運転に必要な資格については、実はよく知らないという方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、土木工事や重機に興味がある方に向けて、主な重機の種類・役割・必要資格などについて詳しく解説します。



■重機って何? なぜ用途を知っておく必要があるの?



最初に、「そもそも重機とは何なのか?」という点を確認しておきましょう。重機とは、土木・建築・運搬作業などに用いられる大型機械の総称です。地面を掘削する、土砂を押す、重いものの吊り上げ・運搬といった用途で活躍します。「建設機械(建機)」もほぼ同じ意味の言葉だと捉えて構いません。


もちろん、一口に重機といっても、その種類は実にさまざまです。一般的な工事現場で見かけるもの以外にも、鉱山や港といった特定の現場を中心に使われる重機があり、細かい用途や役割で分けると膨大な種類の重機が存在します。


そして、これらの重機を扱う上で重要なのが、掘削や運搬といった基本的な用途だけでなく、「実際に何ができるのか?」を知っておくことです。そうしないと、不適切な重機をレンタルしてしまい、作業に支障をきたすような事態になりかねません。


また、運転に必要な資格も重機ごとに異なります。「せっかくレンタルしたのに扱える人間がいなかった……」などという事態にならないよう、必要な資格は事前にチェックしておかなければなりません。加えて、重機のオペレーターとして働く人も、仕事の幅を広げるため、有用な資格を計画的に取得することが大切です。



■土木工事でよく使用される重機の種類・役割・必要な資格



土木工事で使用される重機は、街中の工事現場などで目にする機会があります。とはいえ、「実は具体的に何をする重機なのか知らない」「細かい定義や名前の由来まではわからない」という方も多いはずです。そこでここからは、土木工事の現場でよく使用される代表的な重機とその役割、運転に必要な資格を見ていきましょう。


◆油圧ショベル

油圧ショベルは、先端にバケットのついた長いアームを持ち、主に地面の掘削に使われる代表的な重機です。「ショベルカー」という名称で呼んでいる方も多いでしょう。


掘削した土砂は、そのままダンプカーなどに積み込むことができます。また、バケットを他のアタッチメントに付け替えれば、さまざまな作業に対応することが可能です。主なアタッチメントとしては、廃材などをつかむ「グラップル(フォーク)」や、コンクリートなどを破砕するためのブレーカ(ハンマー)が挙げられます。


油圧ショベルを運転するためには、車両の重量が3トン以上だと「車両系建設機械運転者」の資格が必要です。これは「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習」を修了すると取得できます。重量が3トン未満の車体を運転する場合は、「小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育」を修了すればOKです。


参照元:建設業労働災害防止協会公式

※各支部にて詳細をご確認ください。


◆ホイールローダー

ホイールローダーは、車体前方にバケットを備えた「トラクターショベル」のうち、車輪で走行するものを指します。工事の際に出た土や石を運んで1ヶ所に集めたり、ダンプカーに積み込んだりするのが主な役割です。


パワフルな四輪駆動なので、不整地や軟弱地盤でも走行できます。また、前輪と後輪の間が折れる「中折れ式」の車両のため、内輪差や外輪差が生じず、抜群の使い勝手を誇ります。


なお、ホイールローダーを運転する際には、油圧ショベルと同じく「車両系建設機械運転者」の資格を持っている必要があります。車両の重量によって、技能講習と特別教育に分かれるのも同様です。それに加え、3トン以上の場合は大型特殊免許が、3トン未満の場合には小型特殊免許が求められます。


参照元:建設業労働災害防止協会


◆クレーン

クレーンは、動力によって荷物を吊り上げ、水平方向に運搬する能力を備えた重機です。荷物を先端のフックに引っ掛け、ワイヤーロープを巻き上げて荷物を吊り上げ、旋回して荷物を運搬します。重量物の運搬には欠かせない重機で、トラッククレーンやラフテレーンクレーンといった種類があります。


また、クレーンの運転や操作に必要な資格には多くの種類があり、つり上げ荷重(どのくらいの重さの荷物を吊り上げられるか)やクレーンの種類によって変わってきます。移動式クレーンに限ると、つり上げ荷重0.5トン以上1トン未満なら「移動式クレーン運転特別教育」、1トン以上5トン未満なら「小型移動式クレーン運転技能講習」の修了が必要です。


さらに、5トン以上だと「移動式クレーン運転士」という免許が求められます。そして、いずれにおいてもクレーンの運転とは別に、荷物の掛け外しのために「玉掛け技能講習」の修了が必要です。ルールが非常に複雑なので、取得を目指す際は自分にどれが必要なのかよく考えましょう。


参照元:建設業労働災害防止協会公式

※各支部にて詳細をご確認ください。


◆ダンプカー

ダンプカー(ダンプトラック)は、簡単にいうと荷代を傾けることができるトラックのことです。ダンプ(dump)とは「どさっと下ろす」という意味の英語で、その名の通り積載したものを一気に下ろすことができます。土木工事の現場では、土砂や産業廃棄物の運搬で活躍します。


ダンプカーを運転するためには、車体の重量や最大積載量に応じた運転免許が必要です。たとえば、車両総重量3.5トン未満・最大積載量2.0トン未満なら、普通免許でOKです。最も大きい車両総重量11.0トン以上・最大積載量6.5トン以上のダンプカーの場合は、大型免許が求められます。


参照元:公益社団法人全日本トラック協会


◆モーターグレーダー

モーターグレーダーは、整地作業(地ならし)をするための重機です。車体中央下部にブレードが設けられ、走行しながら地面を掘削し、平らにならすことができます。後述するタンデムローラーと組み合わせて使うことも多いほか、降雪地帯では除雪作業でも活躍します。


モーターグレーダーは大型特殊自動車なので、公道で運転するためには大型特殊免許が必要です。それに加え、業務で使用する場合には、ホイールローダーなどと同じく「車両系建設機械運転者(整地・運搬・積込み用及び掘削用)」の資格も求められます。


◆杭打機

杭打機は、文字通り杭を地中に打ち込むための重機です。「パイラー」や「パイルドライバー」という名称でも呼ばれます。主な活躍の場は建造物の基礎工事です。杭を打ち込む方法には打撃・圧入・掘削・打撃+圧入といった種類があり、地盤の強度などに応じて使い分けられます。


杭打機の操作に必要な資格は、機体の重量によって分かれています。機体重量3トン未満なら「車両系建設機械(基礎工事用)運転特別教育」、3トン以上なら「車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習」の修了が必要です。


◆タンデムローラー

タンデムローラーは、道路の舗装に用いられる重機です。いわゆるロードローラーのうち、車輪(鉄輪)を前後に一輪ずつ備えたもの(タンデム式)を指します。つまり、タンデムローラーとは「タンデム式ロードローラー」の略称です。


タンデムローラーはその巨大なローラーによって、地面の表層に振動を与え、締め固めて舗装します。特にアスファルト舗装の仕上げに適しており、道路工事の現場では大活躍します。


タンデムローラーを運転する際は、まず公道を走らせるために大型特殊免許が必要です。それに加え、現場で作業を行うために「締固め用機械運転者」の資格が求められます。これは「締固め用機械(ローラー)特別教育」を修了すれば取得可能です。


このように、土木工事ではさまざまな重機が使われ、運転する際は重機に応じた資格が必要になります。資格の取得には費用もかかるので、オペレーターを目指すなら資格取得支援制度のある会社に入るのがおすすめです。加藤土建では資格取得支援をはじめ、キャリアアップのための多様なバックアップ体制を整えております。


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