皆さん、こんにちは。神奈川県川崎市を拠点に公共工事をメインに土木工事・舗装工事・上下水道管工事などを手掛けている加藤土建株式会社です。
2024年、建設業界に朗報が届きました。土木施工管理技士の受験資格が緩和されたのです。未経験からでも土木施工管理になりやすくなることが決定しました。これまで実務経験がなくても、夢を叶えるチャンスが広がります。本記事では、受験資格の緩和について説明するとともに、土木施工管理としてキャリアチェンジやステップアップを考える方々に役立つ情報をお届けします。
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■受験資格が緩和された背景とは?
建設業界の人手不足は深刻な課題です。国土交通省の統計によると、建設業全体の3割以上が55歳以上と高齢化が進んでおり、若手の割合は約1割と極端に少ないのが現状です。このような年齢構成では、次世代への技術継承が困難になり、人手不足がさらに悪化する可能性があります。また、施工管理技士に限ると、現場全体の管理が求められるため、一人当たりの業務量が多くなります。そのため、休日が少なく残業も多くなり、プライベートの時間が奪われがちです。こうした厳しい労働環境が、施工管理技士の確保を困難にしています。これらの課題は簡単に解決できるものではありません。今回の資格要件緩和策が実施されても、しばらくの間は施工管理技士不足が続くと予想されます。建設業界の人材確保には、抜本的な対策が必要だと考えられます。
■受験資格はどう緩和された?
これまでは最終学歴に応じて実務経験が求められていた1級施工管理技能検定の第一次検定ですが、今回の受験資格緩和により、19歳以上であれば誰でも受験できるようになりました。この変更により、より多くの人が施工管理技士を目指せるようになります。また、第一次検定に合格すると「施工管理技士補」の資格が得られるため、建設業界への就転職が有利になり、実務経験を積みやすくなります。実務経験は第二次検定の要件ですから、この変更によって第二次検定の受験機会も広がると考えられます。2024年度の改正によって、施工管理技士不足の解消につながる可能性が高まっているといえるでしょう。
■1級建築施工管理技士
1級の受験条件が大幅に緩和されました。これまでは最終学歴に応じた一定の実務経験が必要でしたが、改正後は19歳以上であれば誰でも第一次検定を受験できるようになりました。特に高卒者にとっては大きな変化で、改正前は28歳以上でないと受験できなかったところ、高校卒業後1年で受験可能となりました。
・第一次検定の場合
19歳以上であれば、誰でも受験可能です。1級の第一次検定に合格すると、「1級建築施工管理技士補」の資格が取得できます。この資格を持つ者は、大規模現場での技術管理を担う「監理技術者」の補佐業務を行うことができます。
・第二次検定の場合
1級の第一次検定に合格し、実務経験が5年以上または特定実務経験が1年以上含まれる3年以上の実務経験、さらに監理技術者補佐としての実務経験が1年以上あれば、1級の受験資格が得られます。
2級の第二次検定に合格している場合は、実務経験が5年以上または特定実務経験が1年以上含まれる3年以上の実務経験があれば、1級の受験が可能です。ただし、これらの条件は1級の第一次検定に合格している者に限られます。
■2級建築施工管理技士
2級の実務経験要件が3年に統一されたことで、高校卒業以外の学歴の人にとってメリットがあります。指定学科以外の高校卒業者や中卒などの人は、改正前に比べて実務経験の期間が短縮されました。
・第一次検定の場合
年齢が17歳以上であれば、誰でも受験可能です。2級の第一次検定に合格すると、「2級建築施工管理技士補」の資格を得られます。
・第二次検定の場合
2級取得後、3年以上の実務経験が必要です。1級取得者は1年以上の実務経験で受験可能です。
■未経験から施工管理を目指せるのか?
土木施工管理の職に就くには、現場経験が不可欠です。未経験者には大変厳しい役割ですが、決して不可能ではありません。まず、現場作業員として働くことで、作業の流れや現場特有の課題、施工の基本的なプロセスなど、実践的な知識を身につけることができます。これらの経験を積むことで、後に施工管理の業務に移行する際に、スムーズかつ効果的に業務を遂行できるでしょう。
土木施工管理は、プロジェクトの進行管理、品質、安全性、予算の確保など、重要な責任を負います。したがって、理論と実践の両面をしっかりと習得することが不可欠です。
そのため、未経験者には現場経験を積むことを強くお勧めします。この過程を経ることで、プロとしての成長が可能になります。
■未経験から施工管理にキャリアアップしやすい会社とは?
未経験から土木施工管理への転身を考えている方にとって、適切な会社選びは非常に重要です。キャリアアップをスムーズに実現するためには、単に受験資格の緩和だけでなく、会社のサポート体制も大きな要因となります。ここでは、未経験者が施工管理にキャリアアップしやすい会社の特徴について詳しく見ていきましょう。
・福利厚生などの社内の仕組みを確かめる
会社で長く働くためには、会社の福利厚生やキャリアパスなどの体制も重要です。資格取得支援制度を設けている会社も増えており、資格を取得してキャリアアップを目指したい人はぜひ活用すべき制度です。
・未経験から施工管理になった事例がある
公共工事や大規模な民間工事を手掛ける企業は、自分のキャリアを飛躍的に成長させる絶好の場です。これらの企業は、多様なプロジェクトを通じて幅広い経験と知識を提供してくれます。例えば、公共工事を行う企業では、政府や地方自治体との協働を通じて、法規制や規格の遵守など、高い品質要求の中で業務を進めるスキルを身につけることができます。また、地域社会のインフラ整備に貢献することで、大きなやりがいや達成感を得られるでしょう。
一方、大規模な民間工事を行う企業では、最新の技術や素材を用いた高度な施工方法を学べる機会があります。民間プロジェクトは多様であり、多くのステークホルダーとの調整やコーディネーションが求められる場面も少なくありません。このような環境での経験は、管理能力やコミュニケーションスキルの向上に大いに寄与します。施工管理としてこれらの現場で働くことで、プロジェクト全体を俯瞰する視点や、品質管理、コスト管理、安全管理など、施工管理に必要な総合的なスキルを習得できます。また、大規模なプロジェクトではチームでの協力が不可欠であり、チームワークやリーダーシップの能力も鍛えられます。
・現場経験を積む機会が多い
未経験者が土木施工管理の仕事に就けるのは、その企業の教育体制が整っている証拠です。専門スキルや知識を短期間で習得し、実務で活躍できるには、体系的で実践的な教育・研修制度が不可欠です。
このような企業では、新人研修プログラムや定期的な研修会、勉強会が充実しており、未経験者でも基礎から学べます。個々のスキルや進捗に合わせたカスタマイズされた教育プランも提供されています。こうしたサポート体制があれば、未経験者も安心して新しい挑戦に取り組めるのです。
施工管理を目指す未経験者は、企業選びの際、面接で具体的な教育制度について質問するのがよいでしょう。
加藤土建には初年度の想定年収は400万円と高水準です。ボーナスも年3回支給されるなど、一般的なビジネス企業や商社と同様の福利厚生が整っています。
また、週休2日制を採用し、年間休日を120日確保することで、プライベートの時間を十分に確保できる環境が整っています。
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