ダンプ運転手は土木工事に必須?免許の種類と運転できる車両を解説!

こんにちは。神奈川県川崎市を拠点として建設工事や修復工事を手掛ける加藤土建株式会社です。

土木・建設工事で活躍するダンプトラックは、働く車の代表とも言える車です。みなさんの中には「ダンプトラックを運転するには、どのような免許が必要か分からない」「ダンプ運転手に興味があるけれど、将来性が心配」などのお悩みを抱える方がいるのではないでしょうか。

結論から申し上げると、ダンプ運転手の需要は高く、将来性がある仕事だと言えるでしょう。では、なぜそう言えるのか、今回はダンプ運転手が土木工事に欠かせない理由から、ダンプトラックの運転に必要な免許の種類まで詳しくご紹介します。



■ダンプトラック(ダンプカー)とは?



ダンプトラック(ダンプカー)は、荷台に積載された物資や土砂を運搬し、荷台を傾けて積み荷を降ろす車両です。ダンプ(dump)という言葉には、「どさっと落とす」という意味があります。ダンプトラックは主に、建設現場や鉱山などで使われます。

ダンプトラックにはいくつかの種類があります。代表的な種類は土砂ダンプと土砂禁ダンプです。

目にする機会が多いのは、土砂ダンプかもしれません。土砂ダンプは土砂や石材、産業廃棄物などを運搬する目的で使用されます。積み込みは重機や揚重機によって行われ、目的地まで運び、荷台を傾けて流し降ろすのです。土砂ダンプは土木・建築業界で活躍しています。

一方、土砂禁ダンプは土砂以外のゴミやペットボトル、鉄くず、石炭・チップなどを軽くてカサがあるものを運搬します。土砂ダンプよりも荷台の枠が高く、「深(ふかし)ダンプ」とも呼ばれます。

土砂禁ダンプは積載容量が大きいため、土砂を運搬すると過積載となります。たとえ積載範囲内でも、土砂禁ダンプで土砂を運ぶことは違法行為にあたるので注意しましょう。車検証にも「土砂等運搬禁止」と記載されています。

他にもダンプトラックには重ダンプ、Lゲートダンプ、三転ダンプ、ローダーダンプなどさまざまな種類があります。

重ダンプは最大積載量が11tを超える車両です。なかには300tの積載物を運べるものもあります。主に大規模な工事現場や大型の採石場、ダム現場などでの土砂や鉱石の運搬に使われます。重ダンプは一般道を走ることはできません。

Lゲートダンプは荷台を傾けたとき、テールゲートと呼ばれる荷台の後ろの扉がフラットになるという特徴の車両です。大きな土砂や岩が降ろしやすい設計になっています。

三転ダンプは後ろだけではなく、横からも積み荷を排出できる設計の車両です。狭い場所でも活躍します。

ローダーダンプは荷台が傾くだけではなく、荷台自体がスライドする設計の車両です。セーフティダンプとも呼びます。スライド機能によって、傾けたとき荷台の端が地面につくため、小型の建設機械の運搬にも活躍します。

ダンプトラックはどのようなものを運ぶのか、どれくらいの距離を運ぶのか、どこで使用するのかなどによって種類が変わるのです。



■ダンプトラックとトラックの違いについて



次に、ダンプトラックとトラックの違いについて見ていきましょう。

ダンプトラック土砂や石材、産業廃棄物などを運搬し、人の力を借りずに一度に積み荷を降ろします。

一方トラックは、物資を運ぶ貨物自動車の総称です。ミキサー車やタンクローリー、バルク車などもトラックに含まれます。ダンプトラックもトラックの種類の一つです。トラックの中でも、ダンプ機能が備わったものがダンプトラックなのです。



■ダンプトラックの運転に必要な免許とは?



では、ダンプトラックを運転する際は、どのような免許が必要なのでしょうか。

ダンプトラックは小型ダンプ、中型ダンプ、大型ダンプの3つの車両区分に分けられ、それぞれ必要な免許が異なります。ダンプトラックに必要な免許を車両区分ごとに見ていきましょう。

・小型ダンプ

小型ダンプは数あるダンプの中で最も小さいサイズです。最大積載量は2t~3t、車両総重量は5t未満です。小型ダンプは2tダンプや3tダンプとも呼ばれます。コンパクトな車体を生かし、市街地での建設工事で活躍します。

小型ダンプに必要な免許は準中型免許(5t未満限定)もしくは準中型免許です。2007年6月2日から2017年3月11日の間に普通免許を取得していれば、2t積載ダンプの運転は可能です。また2017年3月12日以降に普通免許を取得している方は、最大積載量2t未満、車両総重量が3.5t未満、乗車定員が10人以下に当てはまるトラックは運転できます。

・中型ダンプ

中型ダンプの最大積載量は3t~6.5t、車両総重量は11t未満です。4tダンプとも呼ばれます。小回りが利くので大型ダンプよりも土木・建設業界で活躍します。

中型ダンプに必要な免許は中型免許です。準中型免許であれば最大積載量4.5t未満、車両総重量7.5未満のダンプトラックを運転できますが、現場で使用するダンプカーは普通免許では運転できない規格であることが多いでしょう。そのため中型ダンプを運転する場合は、中型免許の取得がおすすめです。

また中型ダンプの中には、増トン車や6t車、8t車などと呼ばれる最大積載量4t、車両総重量が8tの車両もあります。増トン車を運転する場合は中型免許ではなく、大型免許が必要です。

・大型ダンプ

10tダンプと呼ばれる大型ダンプは、最大積載量が6.5t~11t、車両総重量は6.5以上の車両です。一度の多くの積み荷を運べるので、大規模建設工事やダム・トンネル工事などで活躍します。

大型ダンプの運転には大型免許が必要です。



■ダンプ運転手は土木・建設現場に欠かせない存在



ダンプ運転手は、土砂や砂利の搬入や、資材の運搬などを行う仕事です。業務開始前には、ダンプトラックの点検をし、体調チェックを受けます。そして配送先の確認後、決められた時間までに積載物を引き取りに行きます。

ダンプ運転手は運転スキルを高めること、時間を守ることが重要です。もし時間が守られなければ工事が滞り、信用問題にもつながります。

土木工事においてダンプ運転手の需要は高いでしょう。ダンプ運転手が運転するダンプトラックは、土木・建設現場に欠かせない存在だからです。

例えば、土木・解体工事の現場では、大量の残土や産業廃棄物が発生します。これらを人力で運ぶことは不可能です。発生した土砂をそのままにしておくこともできません。

そこでダンプトラックの力を借り、大量の土砂や産業廃棄物を処理場まで運搬し、目的地で降ろすことで工事が安全かつスムーズに進むのです。

他にも、ダンプトラックはあらゆる工事現場に関する資材や重機を運搬することができるので、重要性が高いでしょう。



■まとめ

ダンプトラックは土木・建設現場で発生した土砂や石材、産業廃棄物などを運搬し、ダンプ機能を使って降ろすことができる車両です。ダンプトラックにはさまざまな種類があり、積み荷の種類や距離、現場などによって適した車両があります。

ダンプトラックは車両区分によって必要な免許が変わります。小型ダンプは準中型免許、中型ダンプは中型免許、大型ダンプは大型免許が必要です。

私たちの暮らしを支える土木工事や建設工事がなくなることはありません。そしてこうした現場にはダンプトラックの存在が欠かせないため、ダンプ運転手の需要は今後も増え続けると言えます。

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